愛犬が死ぬ前に起こす行動を知りたい飼い主さんへ。
「犬には寿命がある。いずれ別れが来るものだから仕方がない」と頭では理解しているものの、本音は死んでほしくない!と思っていませんか。気持ちはとても分かります。
この記事の筆者である僕は先月まで柴犬を飼っていましたが、彼は14年間の天寿を全うして亡くなりました。
柴犬がかなりの年齢になり、寿命的にいつ死んでもおかしくない。愛犬の最期を看取ってあげるために、死ぬ前の行動を事前に知りたくないですか。また愛犬が死ぬまでにしてあげられることを考えていないでしょうか。
本記事では下記の内容を解説します。
◾もくじ
1.柴犬が死ぬ直前にした行動
2.柴犬が死ぬまでにしてあげられること
3.柴犬が亡くなったあとにしてあげられること
1.柴犬が死ぬ直前にした3つの行動

1-1 散歩に行かなくなる
柴犬は死ぬ5日前に散歩に行かなくなります。
老犬は、人間と同じように足腰が弱っていき、徐々に歩くスピードが落ちていきます。それでも、死ぬ直前まではゆっくりでも散歩に出向くほどに散歩が大好きです。しかし、体力が限界を迎えると立ち上がることがなくなります。その結果、散歩に行きたくても散歩に行かなくなるのです。
柴犬の体力低下の経過を順番に紹介していきます。
■柴犬の体力低下の経過
最初に、体力が落ちたことを示す傾向として座り込むまでに長時間ぐるぐるとその場で回り続けます。
一見座り心地の良い地点を見定めているように見えて微笑ましいですよね?
しかし、現実はそこまで楽観視できるものではありません。
実は、この行動は足腰が弱っているため、座るという動作に以降するのに時間がかかってしまっている状態です。
次に柴犬が見せる体力低下の兆しは後ろ足がもたつく、後ろ足が震える仕草です。犬は重心が前に寄っているため、立ち上がると7割の体重を前足にかけます。その為、あまり体重のかからない後ろ足から筋肉が衰えてしまいます。
最期に、体力が落ちると著しく歩行の速度が低下します。実際に、僕が愛犬の亡くなる7日前に散歩をしたときには、いつもは30分で歩いていた散歩のコースを2時間以上かけて歩きました。
1-2 食べ物、水を口にしなくなる
柴犬は死ぬ3日前に食べ物を受け付けなくなります。
死ぬ直前には食べ物を口にする体力も残っていません。
具体的な日数を紹介します。僕の愛犬の場合は、亡くなる5日前に自力でペットフードを食べなくなり、手に移して横たわった状態で食べさせてあげていました。
3日前には固形物を受け付けなくなりました。それからは流動食のちゅーるを水で溶かした後に、口に差し込んで、半ば押し込むように食べさせていました。
そして、2日前には水も飲まなくなりました。
口の隙間から水を流し込んでも飲んでくれず、口の逆側から流れ出て行きました。
1-3 体温が下がる
柴犬は死ぬ前日の晩に体温が低下します。
柴犬の体温が死ぬ前に下がる理由は、身体の代謝が著しく低下し、生命活動を保てなくなることが理由です。おなかや脇などを触ってあげて明らかに体温が低下していたら、相当弱っている状態ですのでこまめに確かめましょう。
僕が愛犬の死ぬ前の晩に看ていたときの話です。愛犬が亡くなった前日の晩は、一晩中隣で共に寝ていました。もう流動食も水も喉を通らない状態だった為、あまり長くはないのかなという後ろ向きな想像がどうしてもよぎってしまいます。
ふと、心地よさそうな寝息が続いているので調子はどうかな、と毛布に包んで寝かせていた愛犬のおなかを撫でていたのですが、違和感があります。彼に出会ってから14年以上撫で続けていて初めて、愛犬の身体が暖かくないと感じたのでした。
その日は春とはいえ、外気温は20℃程度のすこしひんやりするかな、といった日でした。やっぱりすこし寒いからかなと毛布をもう一枚巻いてあげて、暖房も付けてその日は就寝しました。今思えば、愛犬の体温は確実に低下していて、寝ている間に亡くなっていてもおかしくない状態だったのだと気づきました。
その為、愛犬の身体が暖かくないと感じたら、暖めてあげて少しでも身体への負担を減らしてあげましょう。
2.柴犬が死ぬまでにしてあげられること

愛犬が死ぬ日にしてあげたいことはありますか。ここでは僕が愛犬の亡くなった日にしてあげたことを紹介します。
2-1 傍にいてあげること
亡くなる前の愛犬の為にしてあげられることは、ひとときも離れず常に家族の誰かが傍にいてあげることです。
柴犬は死にかけて目を閉じているときでも、近くに人の気配がすることを感じ取っています。常に家族が見守り、愛犬を安心させてあげてください。
僕は愛犬が食べ物を口にしなくなった日から家族と交代で食事の時も、寝るときも愛犬の傍に寄り添い続けました。彼は家族が常にいることで安心してくれて、気持ちよさそうな寝息を立てて眠っていました。
2-2 声をかけ続けてあげること
愛犬が起きているときも、寝ているときも、話しかけてあげましょう。
柴犬は寝ているときも、家族から声をかけられることでリラックスできます。愛犬に孤独を感じさせず、安心してあの世へ旅立ってもらうためにも声をかけ続けましょう。
僕が最期まで愛犬を看ていたときは自分が寝るときにも常に愛犬に話しかけていました。当時話していた内容は愛犬との思い出話でした。彼は家の門を抜けて脱走することが頻繁にありました。累計で5回脱走していて、とてもやんちゃでした。一度あったのは、高速道路を越えた先にあるマクドナルドで保護されたときです。あのときはよく生きてたなー!という話をしました。
思い出を口に出して表現をするということは、自身の気持ちの整理をするという大切な役割もあります。きょうが愛犬と過ごせる最後の日なんだ。という想いを胸に、自分の気持ちを整理していきましょう。
要点まとめ

本日は柴犬が死ぬ直前にする3つの行動を紹介しました。その3つとは、①散歩に行かなくなる②食べ物を口にしなくなる③体温が低下するの3つです。体温の低下は正確には行動ではありませんが、とても大切な兆しなので今回紹介しました。
また、犬が死ぬまでに飼い主がしてあげられることについて、実体験と共に紹介しました。
この記事を読んでくれている飼い主さんが愛犬の寿命が近づいていると感じたときは愛犬との楽しかった日々を思い出し、気持ちの整理をしっかりとした上でお別れをしてあげてください。
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