犬と生活

【経験談】失明した愛犬と散歩をするには【9年間散歩をした方法】

【経験談】失明した愛犬と散歩をするには【9年間散歩をした方法】

愛犬が失明してしまったが、今後の散歩はどうすればいいか分からない方へ。

「愛犬が失明した。目が見えないと、犬は歩けなくなるの?散歩は危なくないの?」

「失明すると長生きしなくなるの?すぐ死んじゃうの?」

本記事ではこういった疑問を解決していきます。

◾もくじ

1.愛犬が失明した。散歩させてあげられるの?

2.犬は失明すると寿命は短くなってしまうのか。

僕の愛犬は5歳の時に緑内障を患い、失明しました。

その後、14歳7ヶ月で寿命が尽きるまで元気に生きた経験談を紹介します。

1.愛犬が失明した。散歩させてあげられるの?

愛犬が失明した。散歩させてあげられるの?

1-1 犬は失明しても散歩できます

 

安心してください。犬は失明しても今までと同じように散歩ができます。

 

犬は三半規管が優れていて、視覚を完全に失ってもこれまでと同じように歩くことができますし、階段の上り下りもさくさくとできるようになります。

ただし、飼い主がちゃんと「この先に段差があるよ」「それ以上行くと壁にぶつかるよ」と言った感じで正確にリードを引っ張って導いてあげる必要があります。注意深く愛犬の歩く先を常に見続けてあげることが大切です。

これを続けてあげることで愛犬は「リードで引っ張られない限りは安心して歩けるな」と信頼してもらうことができます。

失明した直後は見えない不安から、ほとんど歩くことがありません。そこから信頼を構築していき、「リードに繋がっている間はご主人が危険から守ってくれる」と感じてもらうことで、失明する以前のように歩いてくれるようになります。

 

1-2 犬の視覚はもともとそんなに良くない

 

犬を飼っているのであれば知っている飼い主さんも多いかもしれませんが、犬の視覚は生まれつきよくありません。人間で言うとその視力は0.2~0.3です。

それでも犬が素早く動き回れる理由は、動体視力とそれ以外の感覚が補っているからです。

それは例えば嗅覚です。犬の嗅覚は人間の4000倍優れていると言われています。その嗅覚は失明していても飼い主の場所や食べ物の位置、その他危険から身を守るのに使われたりします。

嗅覚以外にも触覚、聴覚も優れています。これらの視覚以外の感覚が非常に優れている為、犬は失明しても決定的に自立できなくなることはありません。

 

僕の愛犬は柴犬で、5歳の時に病気を患い失明しました。

 

それでも、ごはんの場所、お水の場所、寝る場所を固定することで手伝わずとも一人でご飯を食べられますし、のどが乾いたら水も飲みに来ます。ごはんの場所をいつもと違う場所にしたときは吠えて知らせてくれたり、自分で嗅覚を頼りに見つけたりしていました。

その為、失明してしまったからと言って飼い主さんが絶望することはありません。愛犬との生活が、失明をきっかけに劇的に変化することはありませんのでご安心ください。

 

1-3 散歩をするときに注意すること

 

これは、まず失明した愛犬の気持ちになってみることが一番わかりやすいかと思います。

 

庭などの広い場所に出て一度、目を閉じて前に10歩歩いてみましょう。

 

どんな気持ちでしたか?

それこそ失明した愛犬が、散歩のときに常に感じている気持ちです。

 

物や壁の場所を深く理解している家の中であればいざ知らず、自分の知らない世界を失明した状態で歩くのは想像以上に不安だと思います。

 

先ほど、犬は視覚以外の感覚が優れているから大丈夫と言う話をしました。ただし、愛犬が一人で歩こうとするとどうしても慎重になってします。走ることはおろか、歩く速度も1/3程度になります。

 

そこで飼い主さんが散歩中にしてあげることは、リードを操って愛犬から不安を取り払い気持ちよく散歩させてあげることです。

 

■リードの操り方

具体的なリードの操り方について紹介します。

 

僕が、愛犬が失明してから9年間に渡って実践していた方法です。

 

それは以下のとおり。

①基本的にはリードが軽く引っ張られている状態を維持する

愛犬を左につけて歩いている場合は、常に飼い主がいる右側に軽く引っ張る感じでまっすぐ歩きます。

こうすることで、愛犬は自分がいま直進して歩いているという安心感を持たせてあげることができます。

 

②危険が前に迫っていたら必ず後ろに引っ張って制止する

一番大切なことです。

壁、小さな穴など、危険が迫っている場合は必ず事前に知らせてあげたり、止めてあげます。これは絶対にしなければなりません。

飼い主を信じて歩いていたのに、止められることなく転げ落ちたという記憶はトラウマになります。

場合によっては二度と散歩に行けなくなる可能性もあるので、常に前を注視しましょう。

 

③小さな障害物でも事前にかるく引っ張って教える

前述した危険とは違い、これは階段や段差、草むらなどが前にあるよーということを伝えることが目的です。

軽く1,2回引っ張ってあげることで前に段差やモノがあることを教えてあげます。

1cmのくぼみ、枝が落ちている、石が落ちているというようにどんなに些細な障害であっても盲目の愛犬にとっては唐突に襲われる非常に恐ろしい体験になります

散歩のときは特に徹底して守ってあげましょう。

 

逆にこれを徹底することで、僕の愛犬はリードの感覚にとても敏感に反応するようになりました。

2mm左にリードをずらすと緩やかに左にカーブするようになり、上に1回引っ張るとここから階段が上に続くことを察知します。

 

これらのリードの操作は散歩する家族の間で共有するといいでしょう。愛犬からしても、散歩するヒトによってリードの扱いが異なると困惑してしまいます。

 

実際、僕の愛犬は5歳で失明しましたが、その後14歳まで毎日元気に散歩をし続けました。

広い広場であれば失明する以前のように走り回ったりと、ほんとに目が見えないの?と驚かれる程でした。

飼い主が気をつけてあげれば失明のリスクは完璧に排除できます。僕の愛犬は、散歩で生涯一度も怪我をしませんでした。

 

2.犬は失明すると寿命は短くなってしまうのか。

犬は失明すると寿命は短くなってしまうのか。

2-1 犬は失明しても寿命は短くなりません

関係ありません。

失明してもそれ以前のように散歩はできますし、ストレスを溜めないことを徹底してあげることでむしろ落ち着きを持つため長生きするとさえ思います。

柴犬の寿命は早い子で12歳、長生きすると15歳まで生きます。

僕の愛犬は14歳と7ヶ月生きました。長い間目が見えず不便な思いをさせてしまったかな、という気持ちも本音では持っています。

それでも、彼は病気ではなく老衰で生涯の幕を下ろすことができました。亡くなる5日前まで元気に歩いて散歩をさせてあげられたので、それなりに幸せな人生にしてあげられたと信じています。

2-2 やんちゃだった子はむしろ落ち着く話

僕の愛犬ゴエモンのお話です。

柴犬は散歩に出かけると家に帰りたがらないという子が多いと思いますが、実はそれ以外にも脱走癖がある犬種としても有名です。

 

ゴエモンもかなり落ち着きがなく、彼は生涯で累計6回も脱走をしました。いずれも警察や隣町犬の散歩をしている方に保護されて戻ってきましたが、なんと失明している状態でも一度脱走した経験があります。(!)

 

家にいるときにリードが劣化して切れてしまい、そのことに気づいた愛犬は家族の見ていない内に門の鍵すら自力で開けて脱走してしまいました。

 

失明状態で完全になにも見えない状態にもかかわらず、彼は1km程先のお気に入りの公園で警察の方に発見されました。

 

おそらく、彼は失明していなかったらもっとたくさん脱走をしていたでしょうし、もしかしたらそのまま交通事故に遭って死んでいたかもしれません。そう考えると、失明することで寿命が延びたと言えるのではないかと思います。

2-3 失明した愛犬の散歩に使えるグッズ紹介

 

それじゃ、失明した愛犬に使えるモノってなにかないの?って話ですが、

僕はそういったグッズを使いませんでした。

その理由としては、リードの扱いと常に愛犬の歩く先を注視さえしていれば必要がなかったからです。

愛犬も散歩に慣れさえすれば、そういった補助具はむしろ邪魔にしかならないでしょう。

 

もう一つの使わなかった理由としては、愛犬が失明した当初にそういった補助具があることを知らなかったからです。

もし、そういうものがあることを知っていれば、愛犬も飼い主の僕自身も失明した犬の散歩に慣れるまではそういったものに頼れば良かったと後悔しています。

実際、散歩になれるまでは僕の不注意で愛犬を段差で転ばせてしまったり、草むらに突っ込ませて顔を汚してしまったりと大変でした。

なので、これから失明した愛犬の散歩を始める方は、こういった補助具もあるよ。っていう紹介をして終わろうと思います。

ドッグバンパー(リングハーネス)

愛犬の顔を囲むリングです。顔をぶつける心配がなくなるため、安心して散歩の訓練ができます。

 

要点まとめ

本日は愛犬が失明しても、散歩は今まで通りできるよ!安心してねっていう話とその為のテクニックだったり具体例を紹介しました。

僕の愛犬が失明してから9年間積み上げたノウハウでもあるので、愛犬が失明してこれからの生活が不安だなって人は是非僕の記事を参考していただけると嬉しいです。

 

一番大切なのは愛犬に怖い思いをさせないで飼い主の持つリードを信頼してもらうことだと思います。

もし、失明した愛犬を飼っていて、なにか困ったことがあれば、僕に相談してください。

いつでもお話を聞きます。

10年以上失明していた柴犬を飼っていた僕の知識を役立たさせてください。

 

僕はツイッターで柴犬を中心としたペットの役立ち情報を毎日配信しています。もしこの記事が参考になったと感じていただけたらツイッターをフォローしていただけるととても嬉しいです。→Twitter:ユタカのペット愛好日誌

 

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