柴犬を飼い始めたけど、首輪とハーネスどっちにすればいいか悩んでいる方へ。
「柴犬にハーネスを付けている人がいるけど、ハーネスは首輪と比べてどう違うのか気になる。」
「あと、ハーネスを使っている人がどんな基準でハーネスを選んだのかを知りたいなあ。」
こういった疑問に答えます。
◾️目次
1.柴犬につけるハーネス。首輪との違いは?
2.柴犬には首輪じゃなくてハーネスをつけてあげてほしい絶対的な理由
僕は14年間柴犬を飼っていましたが、首輪をつけていたことで愛犬が5歳の時に失明しました。
その事件をきっかけに今後は絶対に首輪を使わないことを誓い、その後10年間ハーネスを使い続けました。
今回は僕の体験談を基に、首輪の危険性と代わりにハーネスをおすすめする理由を紹介していきます。
1.柴犬につけるハーネス。首輪との違いは?

最初に柴犬につけるハーネスと首輪の2種類を比較し、その違いを紹介していきます。
1-1 ハーネスは柴犬の首に負担が掛からない
ハーネスと首輪、ひとつ目の違いは愛犬の首に負担が掛かるかどうかです。
ハーネスは一言でいうと、上半身を覆うタイプの首輪です。
胴体・肩・首の3点で犬の身体を引っ張ることができるため、負荷が首一点に掛かる心配がありません。
例えば、あなたが愛犬と散歩をしていたとします。
他の犬とすれ違ったときに、愛犬が勢いよく飛びかかっていこうとしたらリードを引っ張って制止しますよね?
この時に愛犬が首輪をつけていたら、愛犬自身の勢い+飼い主の引っ張る力のすべてが愛犬の首に集中します。
こういった状況でも、ハーネスをつけていれば力が身体全体に分散されるため、愛犬の首への負担を軽減させることができるのです。
1-2 ハーネスは締めすぎ、ゆるすぎになる心配がない
ハーネスと首輪の違い、2つめです。
実は首輪って、締めすぎ・ゆるすぎの調節が難しいんです。
首輪の場合は「指2本分、余裕を持たせるのがおすすめです」なんて言い方をよくします。
でも柴犬は、0歳~2歳の間に身体が急成長します。
首輪がどんどんきつくなっていきますし、一度でも緩くしすぎれば頭から首輪が抜けて、愛犬は脱走してしまいます。
さらに柴犬は、季節の変化に応じて毛深さが数cm変化します。
夏は風通しの良いスカスカの毛に、冬は保温効果の高いふかふかの毛に生え替わります。
その時期によって首輪の大きさを気にしなければならないのは、面倒ですよね。
この点においてもハーネスは有利です。
というのもハーネスは頭を通して上半身を覆うため、多少ゆるい程度であればすっぽ抜けてしまう心配がありません。
ここで、僕の愛犬が2歳の時に首輪が抜けて脱走したお話をしたいと思います。
愛犬と散歩をしていた時に、30分ほど歩いたので今日はもう帰ろうかということで自宅へと歩き始めた時のことです。
愛犬はまだ遊び足りないよーという意思表示のため座り込んで抵抗しました。
その拍子に、すこし緩くつけていたのか首輪がスポっと抜けてしまいました。
しめたと言わんばかりに愛犬は自宅とは逆方向に全力で脱走をしました。
この時は運良く愛犬を捕まえることができたのですが、もしハーネスにしていれば、愛犬が脱走することもなかっただろうなと痛感しました。
1-3 ハーネスの悪いところは?
ハーネスのデメリットをあげるとすれば、着脱が慣れるまで難しいという点です。
ハーネスをつけるには愛犬の頭や両足を通す必要があるため、やんちゃな子ほど装着させるのに手間と労力が掛かります。
愛犬に実際にハーネスを着けたときも上半身を覆われることに違和感を覚えるのか、つけ始めてからしばらくは噛もうとしたり、落ち着いて横になれない様子でした。
慣れるまでに時間は掛かるかと思いますが、悪くないかと思います。
でもこの紹介だけだと、
「でも、この理由がわざわざハーネスをつけるきっかけになるかなあ」「うーん迷うけどとりあえずは首輪にしようかなあ」と考える方がいらっしゃるかと思います。
確かに、僕も上記の違いが理由でハーネスにしたかと言えば、しませんでした。
僕が愛犬に首輪をつけるのをやめてハーネスをつけ始めた理由をこれから紹介していきます。
2.柴犬には首輪じゃなくてハーネスをつけてあげてほしい絶対的な理由

2-1 首輪は柴犬の失明につながる
柴犬は首輪をつけることで緑内障になるリスクが高まり、失明します。
まず、緑内障という病気について説明をします。
簡単に言うと、緑内障とは目の眼圧が上がり、それが原因となって失明する可能性がある病気のことです。
「柴犬は緑内障になりやすい」というお話を聞いたことはありますか?恐らく柴犬を飼い始めたばかりの飼い主さんは初耳かも知れません。
柴犬は、飼い犬の中でも緑内障になりやすい眼の構造をしています。
それでは、どうすれば緑内障になるリスクを軽減できるのでしょうか。
簡単です。眼圧が上がらないよう、血流が流れやすい環境を維持してあげることです。
では、それを阻害する大きな原因は何でしょうか。
もうお気づきの方もいらっしゃるかとおもいます。
そう、首輪です。
首輪で柴犬の首を締め上げると血流の流れが悪くなり、眼圧が高まります。
これを回避するために僕は、首輪ではなくハーネスを使い始めました。
2-2 ハーネスは失明のリスクを軽減してくれる
ハーネスは飼い主の引っ張る力を胴体や肩が一緒に支えてくれる構造上、首に掛かる負担を身体全体に分散してくれます。
首に掛かる負担が眼圧をあげる大きな要因になるため、ハーネスを使うことで負担が軽減され、結果として緑内障を患うリスクを回避することができます。
上記の理由から、僕は柴犬につけるものはハーネスをおすすめします。
最後に僕の愛犬が、首輪をつけていたことが原因で緑内障を患い、失明した経験談を紹介します。
2-3 愛犬が失明した時の体験談
僕の愛犬、柴犬の「ゴエモン」は、プロからしつけの訓練を受けて育ちました。
その訓練の中で、柴犬が飼い主の言うことを無視したときにクッと鋭く首輪を引っ張る「ショック」というしつけ方法を行っていました。
これはプロの世界では常識のテクニックで、犬のしつけに有効であることから現在でも使用されています。
この方法はとても効果的で、「ゴエモン」はマテやオスワリ、ツケといった指示に正確に反応するようになりました。
でも、この「ショック」というしつけ方法は、首輪をしている愛犬にとても負荷を与えてしまっていました。
訓練は1歳の時に修了し、それから4年後のことです。
これまでずっとつけていた首輪と、その「ショック」というしつけ方法が首に負担を与えてしまっていたのでしょう。
「ゴエモン」は緑内障を患い、数ヶ月後に失明しました。
その時に看てもらった獣医いわく、首輪が首を絞めていたことで血流が悪くなり、緑内障を発症したとのことでした。
その後は、眼圧を上げて病気を悪化させないために首輪をつけるとことを辞め、ハーネスを着け始めることになりました。
最初は「ゴエモン」もハーネスに違和感があったようですが、1ヶ月後にはすっかり慣れ、その後「ゴエモン」が老衰で亡くなる14歳までの10年間ハーネスを愛用していました。
もちろん、首輪だけが失明の原因ではなかったでしょうが、もし最初から柴犬に失明のリスクがあることを知っていれば迷わずハーネスを着けていたでしょう。
要点まとめ

今回は柴犬につけるハーネスと首輪の違いを紹介した上で、失明のリスクを軽減させる為にもハーネスをおすすめするというお話をしました。
また、僕の愛犬「ゴエモン」が首輪をつけていたことが原因で失明した体験談を紹介しました。
これから柴犬を飼い始める方がこの記事を読んでくださっていたら、愛犬のことを考えた上で首輪とハーネスどちらを着けるかを選択してください。
僕はツイッターもやっていますので、もしこの記事を通して参考になったならコメント等いただけるととても嬉しいです。→Twitter:ユタカのペット愛好日誌