犬用の大理石マットって本当に涼しくなるの?と気になっている方へ。
「愛犬のための暑さ対策に、大理石マットを買うか悩んでるんだけど、どんな効果があるの?」
「実際に使った感想とか聞きたい。」
と疑問に思っていませんか?
こういった疑問に答えます。
◾本記事の内容
1.犬用の大理石マットって本当に涼しくなるの?
2.ほかの暑さ対策グッズと徹底比較してみた!
僕は柴犬を14年間、外飼いしていた経験があります。
実際に大理石マットとほかの犬用暑さ対策グッズを購入し、使ったときの体験談を基に紹介をしていきます。
1.犬用の大理石マットって本当に涼しくなるの?

1-1 犬用の大理石マットは涼しくなれる
結論から言うと、大理石マットはかなり効果があります。
犬が熱い体温を下げる方法は、唯一口から熱を吐き出すパンティングしかありません。
その為、外部から熱を奪うことができる大理石マットは愛犬が涼しくなれる手段として効果的だと言えます。
僕は14年間柴犬を外飼いしていました。
外飼いだとクーラーを使う選択肢もないため、当初は暑さ対策にとても悩んでいました。
その中で購入してみた大理石マットですが、かなり効果がありました。
愛犬が普段暮らしていたのは、自宅の庭の芝生でした。
実際に大理石マットを設置してみると、大理石は芝生よりも冷たく、ひんやりとしていました。
ときどき愛犬の様子を見ていましたが、いつも大理石マットの上で横たわったり、伏せておなかをぴったりくっつけていたりとしっかり使ってくれていました。
大理石マットを設置する際の注意点ですが、必ず涼しい日陰に置きましょう。
間違えて日差しのあたる場所に設置してしまうと途端に高熱を帯びた鉄板のように熱くなります。
日の当たる場所に設置しても愛犬が涼しくなれるどころかやけどしてしまう危険性もあるので逆効果です。
よくある事例として、朝は日が当たっていなかったのにお昼を過ぎたら日差しがガンガン当たっていたというミスです。
下手をすると愛犬の熱中症の原因となりますので、設置場所には十分気をつけてください。
日が当たらない屋内に設置するか、日中、日差しの方角が変わっても日の当たらない場所に設置して使いましょう。
1-2 犬用の大理石マットで涼しくなれるのはなぜ?
「大理石マットが犬に効果的なのはわかったけど、どうして涼しくなるの?構造がよく分からないんだけど。」
と疑問に思う方もいますよね。
次は大理石マットがどうやって愛犬の身体を冷やしてくれるのかを解説していきます。
結論からいうと、大理石は熱を伝えるのがほかの素材よりも早いので、ひんやり冷たく感じるのです。
実は、大理石自体は他のモノに比べて温度自体が低くなるわけではありません。
同じ空間にあるモノはみんな同じ冷たさですが、大理石は熱を奪う効果がより高いので涼しくなれるんです。
具体例を出していきます。
例えば、自宅の庭の日陰に3つの素材が並んで置いてあったとします。
この3つを触った時にひんやりとするのはどれでしょうか?
①毛布
②木の板
③石の板
ほとんどの方は③石の板を選ぶと思います。
これは、3つの素材の中で石がもっとも熱伝導率が高いからなんです。
熱伝導率が高いと、ヒトの体温が素早く石に移動するのでヒトは「冷たい」と感じます。
一方で毛布は熱伝導率が低く、ヒトが触っても熱が移動するのが遅いので冷たいと感じにくいです。
熱伝導率の低い毛布には、ほかの役割として断熱効果があります。
断熱効果を利用して、愛犬が寝る下に毛布を敷いて上げることで寝ている間に夏が奪われてしまうことを防ぐことができます。
こうして毛布は夏でも夜に体調を崩さない工夫に利用することができます。
僕は愛犬が4歳の時に引っ越しをして、コンクリート製の車庫ができました。
コンクリートは、大理石には劣りますが夏でも常にひんやりとしていました。
そのため、愛犬にとってコンクリートに囲まれた車庫は一面大理石マットが敷かれているような感覚でとても快適に過ごしていました。
大理石に限らず、石の素材は熱を奪う力が高いので効果的です。
コンクリートの車庫や床があれば、大理石マットの代用が可能なので積極的に活用しましょう。
1-3 犬用の大理石マットを選ぶときの注意点
大理石マットを購入するときは、サイズが大きいものを選びましょう。
愛犬が子犬の頃に購入を検討しているときは大きさにこだわりがないと思いますが、子犬は大きく成長します。
子犬の頃のサイズに合わせて購入してしまうと、成犬になったときに身体が大きすぎて、大理石マットから大きく身体がはみ出してしまい使い物にならなくなってしまいます。
僕は柴犬を飼っていましたが、生後6ヶ月くらいのときに30cmくらいの大きさの大理石マットを購入しました。購入した当初は寝そべってもゴロゴロしていても全身が大理石マットに収まっていました。
しかし2歳になると愛犬の身体は全長がおよそ2倍に成長しました。
そうすると身体は大理石マットに到底収まらず、愛犬の枕代わりにしかならなくなりました。
大理石マットの購入を考えているのであれば、愛犬の成長を見越した大きめのサイズを選びましょう。
2.ほかの暑さ対策グッズと徹底比較してみた!

僕は大理石マット以外に、愛犬の為の暑さ対策グッズとして以下の物を活用しました。
実際に使ってみたほかの暑さ対策グッズ
①クールバンダナ
②ミストシャワー
③クーラー
2-1 クールバンダナ

保冷剤が入っているバンダナです。大理石マットに比べると、使える子が限られます。
使える子が限られる理由ですが、首にバンダナを巻かれることを嫌がる子が多いからです。
また、実際に使った感想ですが、保冷剤を首に巻いてもあまり効果があるように感じませんでした。
どちらかというと、愛犬の部位の中で冷やさなければいけないのは太い血管が通っている太ももの内側や背中です。
その部位を冷やすことができないクールバンダナは冷却効果が低いように感じました。
大理石マットとの比較ですが、こちらは愛犬が横たわると背中が全体的に冷却されるため、クールバンダナよりは大理石マットの方がより効率的な冷却ができるのではないかと思いました。
2-2 ミストシャワー

水道に取り付けるタイプのミストシャワーです。常時ミストを撒くことができ、冷却効果が高いですが設置のハードルが高いです。
水が気化したときの冷却効果は、とても高いです。
その為、夏場に打ち水をすると気温を大きく下げることができるのと同じ原理で愛犬の住む環境を快適にすることができます。
欠点としては、設置の仕方がわかりにくいので使用するハードルが高いことが挙げられます。
また、水道のトラブルになるリスクもあるので使い続けるのが面倒という面もあります。
実際にミストを使ったことがありますが、水道に取り付ける手間やミストシャワーの器具を庭に設置する手間が正直なところ面倒でした。
こういった説明の仕方をすると、
「1回取り付けたら一生使えるんじゃないの?面倒なのは最初だけじゃないの?」
と考える方がいるかと思います。
実際には毎日朝に水道を開けて夜に閉めないといけない手間だったり、夏が過ぎたら取り外さないといけないので毎年付け直すのが面倒くさくなってきます。
大理石マットとの比較ですが、冷却効果が高いものの、設置の手軽さの面から大理石マットの方をおすすめします。
なんといっても置くだけですからね。
もしミストシャワーの設置が手間でない場合は、両方を併せて活用することでより快適な環境を作って上げることができるでしょう。
2-3 クーラー
暑さ対策の手っ取り早い方法は気温を下げてあげることです。
屋内で飼っている場合はクーラーで冷やして上げることはとても効果的です。
外飼いしている場合も、熱暑の日などは屋内の涼しい部屋に一時的に避難させることが大切です。
欠点としては、やはり電気代が高くなってしまいます。
愛犬のために1日中クーラーをつけてあげている飼い主さんもいますが、かなりの出費になってしまっているのではないでしょうか。
僕も一度、熱暑が続いた年の夏は愛犬のために、普段はお昼だけつけているクーラーを1ヶ月つけ続けたことがあります。
電気代は20,000~30,000円だったでしょうか。詳しい記録を残していないため感覚ですが、かなり電気代が高くなります。
1年間の中で夏が3ヶ月あったとして、10年間続けたら300,000円をクーラー代だけに費やすことになります。
確かに愛犬の健康を考えたらクーラーは解決法として最高かも知れませんが、コストパフォーマンスが良いとは言えないでしょう。
このことからコスト、持続性を考慮したときにクーラーはあまりおすすめができません。
代替案としては上記のような暑さ対策のグッズを活用すること、もしくは夏の間は避暑地で過ごすのも一つの選択肢になります。
要点まとめ

今回は大理石マットって本当に涼しくなるの?という疑問に対して
①大理石マットは効果があるよ
②涼しくなる構造の紹介
③買うなら大きいのを買った方がいいよ
というお話をしました。
また、大理石マット以外に僕が実際に使ったことがある犬用の暑さ対策グッズと徹底的に比較して紹介をしました。
僕はツイッターもやっていますので、もしこの記事が参考になったと感じていただけたらコメントをいただけるととても嬉しいです。→Twitter:ユタカのペット愛好日誌