愛犬が地震を予知できるのかを、知りたい方へ。
「最近地震がよく発生している。犬はヒトよりも早く地震を察知出来るというけど、ほんとなの?」
「地震を察知した犬が、どんな行動を起こすのかが知りたい。」
こういった疑問に答えていきます。
◾本記事の内容
1.犬は地震を予知できるの?
2.犬が地震の直前に起こす異常行動
こんにちは、ユタカ(@titlemaker_ytk)です。
僕は柴犬のゴエモンを飼っていました。
ゴエモンがいた頃は、どんなに小さな地震だったとしても、揺れ始めた瞬間にゴエモンを守りに行っていました。
今回はゴエモンが実際に起こした行動を紹介します。
彼は今年の4月に亡くなりましたが、当時の経験が飼い主さんの参考になれば幸いです。
1.犬は地震を予知できるの?

1-1 犬は地震を予知することができる
結論は上記のとおりです。
では、どうして犬は地震を事前に察知出来るのか?
その理由は、地電流を感じ取るからです。
地震が発生するときは、地殻同士が擦れあい地殻変動がおこります。
地殻同士が擦れあう際に、地殻がそれぞれもつ電位が作用し、一時的に電流が発生します。
この変化は、人間には到底察知することは出来ませんが鋭い感覚を持つ犬であれば察知出来る事があります。
地電流は地震が揺れ始める前から発生するため、犬は地震を予知することが出来るというわけです。
地震が起きる直前に犬が異常行動を取ることは、宏観(こうかん)異常現象のひとつとされています。
1-2 宏観(こうかん)異常現象とは
■宏観(こうかん)異常現象とは?
誰でも観測することができる、地震が起きる前兆のことです。
犬が異常行動を取ること以外にも、宏観異常現象は存在します。
例えば、地震雲が宏観異常現象の代表です。
逆に、電磁波の発生のような、ヒトが感知できない現象のことは宏観異常現象には含まれません。
宏観異常現象を知ることで、ほかのヒトよりも早く地震を察知出来るようになります。
具体例として、宏観異常現象の代表である地震雲は、大地震が発生する前日に観測されることが多いです。
ついこの間、新潟で震度6強の地震が発生した際も、地震雲は観測されていました。
夕方の雲、やっぱり地震雲だったのかな? pic.twitter.com/ClJJMSDNdK
— 由利本荘のあんこ屋で〜す! (@annkoyadesu) 2019年6月18日
地震雲は、地震が発生する前に引き起こされる地電流が作用して作られています。
だからこそ、あのような異様な形に変化するということなんですね。
犬も、同じく地電流に反応してふだんは取らないであろう異常な行動を引き起こします。
それでは次は、犬が引き起こす異常行動を紹介していきます。
2.犬が地震の直前に起こす異常行動

それは以下のとおりです。
■犬が地震の直前に起こす異常行動
①寝ていたのに突然立ち上がる
②外に向かって吠え始める
③そわそわして歩き回る
これらの行動は、僕の愛犬ゴエモンが、東日本大震災が来る直前に起こした行動でもあります。
愛犬がこれらの行動を起こす理由について説明していきます。
2-1 愛犬が異常行動を起こす理由
地震が発生する前に、地面からは地電流が流れます。
地電流はヒトには関知することが出来ませんが、勘の鋭い犬は感じ取ることがあります。
よく映画などで使われる表現で、大地震が来る直前に、鳥の大群が一斉に1方向へ飛びだすシーンなどがありますよね。
あれは本当にある現象で、犬も同じように地電流を感じ取ります。
微弱な電流を感じた犬は、異常事態を察知し、パニックを起こします。
それは、これまでに感じたことがない感覚だからです。
なので、寝ている愛犬が突然目を覚ましたときは地震の可能性を考えましょう。
そのほかにも、
普段は吠えない愛犬が夜中に鳴き始めた。
いつもは寝る時間なのに、なかなか寝ないで落ち着きがなく歩き回っている。
こういった現象は、地電流を感じ取った愛犬が本能的に危険を察知している可能性があります。
もちろん地震が来ないのであれば杞憂で済みます。
どうせ来ないだろうけどとりあえず構えとくか、くらいのスタンスでもいいです。
地震が来ることに備えているのと備えていないのとでは行動出来るようになるまでのタイムラグに大きく差が出ます。
また、心構えが出来ていることで精神的なショックを軽減することが出来ます。
愛犬がふだん取らない行動を起こしたときは、地震に備えて行動を起こす準備をしましょう。
2-2 微弱な揺れを感知して真っ先に逃げ出す
犬は、地電流を感じ取れず地震を予知できないこともあります。
しかし、そういった場合でも人間より先に地震の微弱な揺れを察知して一足早く行動に移ります。
愛犬がそういった素振りを見せたら、飼い主も
「地震が来るから愛犬が逃げようとしてる」
と把握することで地震が本当に来る数秒前に避難行動に移り始めることが出来ます。
この動画は実際に犬が地震の来る直前に揺れを察知して飼い主のもとへ駆けだした瞬間を映像に収めることができた例になります。
犬の感覚は、人間よりも圧倒的に優れています。
愛犬の行動には意味があります。
その意図を読み取ってあげて、愛犬を守ってあげることを肝に銘じましょう。
2-3 残念ながら老犬は寝たままです…
…ここまで犬の感覚は素晴らしいことを熱弁してきましたが、残念ながら老犬は地震を予知出来なくなります。
その理由は感覚が鈍くなり、地震の前兆を関知することが出来なくなるからです。
具体例を紹介すると、僕の愛犬は7歳頃までは地震を事前に察知していました。
例えば、地震が来る前日の夜中に突然起きてきてくるくると歩き始めたり、地震の直前に唐突に立ち上がるなどです。
普段はそういった行動を取らないので、わりと愛犬の行動を信頼して地震の際に身構えたりしていました。
しかし、8歳を超えたあたりから、感覚が全盛期を過ぎてしまったのか行動を起こさなくなりました。
そして、10歳からはもはや地震が来ても小さな揺れであれば寝たまま、座り込んだままであまり気にしている様子がありませんでした。
14年間生きている中で何度も地震を経験しているからなのか、毎度地震が発生するたびに飼い主が駆け寄ってきてくれて安心しきっているのかは分かりませんが、歳を取るにつれて地震に対する反応が鈍くなっていった事は間違いありませんでした。
そのため、子犬や成犬を飼っている飼い主さんは愛犬を頼りにしても良いかも知れませんが、老犬を飼っている飼い主さんは自力で対策を講じましょう。
また、地震速報が携帯から流れるのは、かなり精神的にダメージを与えている感が否めませんが、それも身を守るために必要なツールです。
多少苦手でも地震速報はスマホから流れるようにしておきましょう。
要点まとめ

今回紹介した内容をおさらいしましょう。
■犬は地震を予知出来る?
・犬は地震を予知出来ます
・地震を予知出来るのは、地電流を感じ取るから
・地震を予知すると異常な行動をとる
・老犬は自信を予知できない
・地震雲でヒトも地震を予知できる
以上のとおりです。
今回の記事と合わせて目をとおして欲しいのが「巨大地震が来る前にやっておくこと。【愛犬は一緒に避難できるの?】」です。

巨大地震が発生した時に愛犬と同行避難する方法を紹介しています。
また、「地震を怖がる愛犬。【安心させるために飼い主がやるべき行動】」では愛犬が地震を怖がる理由の紹介と、安心させてあげる方法を紹介しています。

僕はツイッターで、柴犬を中心としたペットの役立ち情報を毎日配信しています。
もしこの記事が参考になったと感じてもらえたら、ツイッターのフォローしてくれると嬉しいです。→Twitter:ユタカのペット愛好日誌