犬を飼い始めたけど、去勢手術はするべきか悩んでいる飼い主さんへ。
「去勢って手術をするんでしょ?危なそうし、わざわざ去勢手術とかしなくていいんじゃないかな。」
「どれくらいの割合の人が去勢手術を行なっているの?」
こういった疑問に答えていきます。
◾本記事の内容
1.犬の去勢・避妊は法律でやることになっている?
2.犬の去勢・避妊をしている飼い主の割合は半分
3.なぜ去勢手術をしない飼い主がいるのか
こんにちは、柴犬系ブロガーのユタカ(@titlemaker_ytk)です。
今回、犬の去勢・避妊の必要性を紹介するにあたって環境省と公益社団法人日本獣医師会の調査資料を参考にしました。
これらの調査資料は最後にリンクを張っておきましたので、気になる方は参考にしてください。
また、僕は柴犬を飼っていましたが、愛犬が1歳の頃に去勢手術を行ないました。
僕自身の経験と併せて去勢の必要性について紹介していきたいと思います。
1.犬の去勢・避妊は法律でやることになっている?

犬の去勢・避妊手術はやらなければいけません。
犬の去勢・避妊手術は「動物愛護管理法」という法律において、義務となっています。
以下が動物愛護管理法の一部です。
○家庭動物等の飼養及び保管に関する基準(平成 14 年環境省告示第 37 号)
第3 共通基準
4 繁殖制限
所有者は、その飼養及び保管する家庭動物等が繁殖し、飼養数が増加しても、適切な飼養環境及び終生飼養の確保又は適切な譲渡が自らの責任において可能である場合を除き、
原則としてその家庭動物等について去勢手術、不妊手術、雌雄の分別飼育等その繁殖を制限するための措置を講じること。
簡単にいうと、
・原則的に去勢・避妊はさせないといけないよ。
・例外として、生まれてきた子犬をじぶんで育てられるならいいよ。
こういうことです。
つまり、繁殖させる予定がないのであれば去勢手術はしないといけません。
飼い主の自由で去勢手術をするかしないか、決められることではないのです。
犬が繁殖した場合、柴犬で平均2~4匹、多い犬種だと20匹以上子供を産みます。
あなたの家庭で、生まれてきた子犬に今の愛犬と同じだけの愛情を注ぐことが出来ますか?
そのことをよく考えた上で、犬を繁殖させる意思があるのであれば、そこではじめて去勢手術をせずに繁殖させるという選択肢が生まれます。
基本的に、去勢手術は義務です。
2.犬の去勢・避妊をしている飼い主の割合は半分

愛犬の去勢・避妊手術をしている飼い主の割合は年々増加しています。
■飼い犬に不妊手術をした飼い主の割合
30年前(1990年) → 15%
20年前(2000年) → 27%
10年前(2010年) → 35%
2年前(2017年) → 50%
ようやく半数に達したというところです。
「意外と少ないんだ」
こう思った方もいるのではないでしょうか。
正直な話、「愛犬の繁殖を目的として」去勢手術・避妊手術をしない飼い主が5割を占めているとは到底思えません。
ぶっちゃけてしまうと知識がなく、去勢手術の必要性を理解していない飼い主が大勢いるのではないかと考えています。
だからこそ、犬の去勢手術はしなければいけないことだという認識が広まって欲しいと考えています。
もしも繁殖してしまった場合、一番報われないのは望まれずに生まれてきた子犬たちです。
幸せな思い出を作ることが出来ないまま、身勝手な飼い主に捨てられてしまった子犬も多いのではないでしょうか。
3.なぜ去勢手術をしない飼い主がいるのか

公益社団法人日本獣医師会の調査によると、飼い主が去勢手術を行なわない理由は以下のとおりです。
■飼い犬の不妊手術をしない理由
かわいそうだから → 47.5%
繁殖の希望 → 21.8%
金銭面の問題 → 21.2%
調査の回答は、獣医師に不妊手術を勧められたときの飼い主が手術を断わる理由です。
繁殖を希望している飼い主さんは動物愛護法にもあるとおり、自らの責任で終生飼育を全う出来るのであれば問題ありません。
ここで問題なのは、「かわいそう」と答えている飼い主と「金銭面の問題」から手術を行なっていない飼い主です。
この2種は根本的に犬を飼う責任が果たせていないと言えます。
かわいそうだからという理由で去勢手術を行なわないことは法律を遵守できていないと言うことになります。
ある意味で身勝手だと捉えられてしまいます。
また、金銭面の理由で手術を受けさせられないのであればそもそも生き物を飼う資格がありません。
犬を飼うにはお金が掛かります。
そして、犬を飼うということは責任が伴うことです。
最低限の責任も果たせないのであれば、犬を飼うこと自体が選択肢としてあってはなりません。

以上のような理由から、基本的に愛犬を飼い始めたら去勢・避妊手術は行ないましょう。
もし、鉄の意志で愛犬から生まれた子犬も最期まで育てるつもりがあれば、不妊手術をさせない選択肢もあります。
責任感さえ持っていれば、手術を行なうかどうかは自然と決まるでしょう。
今回の記事を書くにあたって参考にした環境省と公益社団法人日本獣医師会の調査資料を紹介します。
もし、気になる方がいれば参考にしてください。
公益社団法人日本獣医師会/一般社団法人ペットフード協会:実態調査
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