犬と生活

白柴が生まれる仕組み【少ない理由は、わざと減らしているからです】

柴犬の中でも、白柴が生まれる仕組みを知りたい方へ。

「柴犬は赤柴が有名だけど、黒柴や白柴などの色が違う場合は違う犬種なの?
白柴は他の毛色の柴と遜色ないように思えるけど、その割に数が少ない理由は?」

こういった疑問に答えていきます。

◾本記事の内容
1.白柴が生まれる仕組み
2.白柴の数が少ない理由

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こんにちは、柴犬系ブロガーのユタカ(@titlemaker_ytk)です。

僕は14年間白柴を飼っていて、白柴が生まれる仕組みに興味を持って勉強しました。
今回は情報の信憑性を担保するために一般社団法人JKC(ジャパンケネルクラブ)より、その考えを参考としました。

 

1.白柴が生まれる仕組み

1.白柴が生まれる仕組み

白柴が生まれる仕組みを知るために、まずは柴犬の毛色の種類を紹介します。

1-1 柴犬の被毛は主に3種類

柴犬の毛色は、大きく分けて3種類あります。

◾️柴犬の毛色

・赤柴
・黒柴
・白柴

それぞれの柴の割合は、赤:黒:白がだいたい8:1:1です。

ちなみに、赤と黒と白がきれいに混ざると胡麻柴になります。
しかし、大抵の場合は3つの色のどれかに偏ることが多いので胡麻柴の割合は黒柴や白柴と同じく数はとても少ないです。

 

「じゃあ、赤柴同士を交配させると、生まれてくるのは赤柴だけなの?」

というと、実は違います。

赤柴同士から生まれるのは赤柴だけじゃないんです。

1-2 赤柴同士、黒柴同士から白柴が生まれる

 

赤柴×赤柴という組み合わせから、白柴が生まれてくることがあります。

なぜかというと、柴犬において白は優勢色だからです。

 

柴犬は、赤柴同士が交配していくなかで徐々に毛の色が変化していきます。

白が優勢色ということは、赤色と白色を混ぜ合わせると、白が優先的に適用されるということです。

 

つまり赤柴同士の子供は、毛色がどんどんと白に近づいてきます。

そのため、交配をさせる時に何も考えずに赤柴同士を掛け合わせていると、いずれ赤柴は全滅して、白柴だけの世界が出来上がってしまいます。

ブリーダーは赤柴の毛色が薄くならないように、時には赤柴と胡麻柴、赤柴と黒柴を掛け合わせて、赤い毛を濃く残すように工夫しています。

絵の具の考え方をすると、白という色はすぐに、ほかの色に影響されて色が濃くなってしまいます。
しかし、柴犬の毛色については真逆の考えをしなければならないということですね。

こういった理由から、赤柴同士から白柴が生まれてきます。

白柴は体が真っ白だけど、耳だけ茶色い子がいたりしますよね。
耳だけが茶色いのも、赤柴同士の子供だから親の毛色を受け継いで残っているんです。

 

ぼくが飼っていた白柴のゴエモンも、身体の大部分は白いのですが、背中の一部や顔にうっすらと茶色い毛が混じっていました。

これも白柴同士の親から生まれたのではなく、赤柴の親から生まれた名残だということがわかります。

 

2.白柴の数が少ない理由

2.白柴の数が少ない理由

2-1 展覧会では、白柴は「ミスカラー」扱い

 

実は柴犬の美しさを競う展覧会において、白柴は不遇の扱いを受けています。

国内の展覧会では、白柴は「ミスカラー」として減点対象となります。
そのため、国内の展覧会で白柴はほぼ優勝することができません。

このことから展覧会で優勝を狙うときは赤柴、もしくは黒柴が育てられている現状があります。

 

ではなぜ、国内の展覧会において白柴は評価されないのでしょうか?

その理由は、先ほど紹介した毛色の仕組みを考えると、理解できるかもしれません。
また、ぼくが「国内の」展覧会と強調している理由もわかるかと思います。

2-2 白柴が増えると赤柴が全滅してしまうから

 

かなり極端な話をしてしまいますが、白柴の数が増えすぎてしまうと、赤柴は全滅してしまいます。

その理由ですが、先ほども説明したように赤柴同士を交配していくと、徐々に赤い毛の色は薄くなっていきます。

ブリーダーは交配の際に工夫をして、柴犬の赤い毛を綺麗に残しています。
そして、なにも考えていないと毛色は後退していきます。

そして、一般社団法人のJKC (ジャパンケネルクラブ)の考え方は以下のとおりです。

「犬種スタンダードで認められていない毛色の犬は、展覧会において重大欠点となり、優良犬の普及という本会の目的からも望ましいことではありません。
正しい犬質の維持のために、該当犬を、牡・牝いずれかに用いた繁殖は慎重に取り扱うべき事項です。特に、該当犬同士の交配は避けるべきです。」

一般社団法人JKC:犬種スタンダードで認められていない毛色について より引用

そして、柴犬の毛色の中で認められていない種類として「斑」と「白」が挙げられています。

つまり、赤柴と黒柴、胡麻柴は本来在るべき柴犬として認められていますが、白柴は認められていないということです。

白柴の飼い主としては悲しいですが、これは事実です。

 

まとめると、赤柴は柴犬のとしてのスタンダードな毛色を未来に残していくために白柴を増やしてはいけないと考えられています。

こういった背景があり、白柴を認めたくないというのが展覧会の考え方です。

白柴をたくさん作ってしまうと、赤柴の数はすぐに減ってしまいます。

白柴を飼っていたぼく個人の意見としては、白柴は赤柴や黒柴に見劣りしないかっこいい毛色だと思います。
なので、どんどん白柴が増えることには賛成なのですが、そうすると柴犬本来の色である赤い毛色を残していくことができなくなってしまいます。

一般社団法人JKCや公益財団法人日本犬保存会の立場としては、放っておくと白柴が増えてしまい、赤柴を残すため、あえて白柴を認めないという措置をとっています。

血統書の登録は、白柴は白柴として登録はできるものの、いまだに展覧会などで認められていないのは悲しいですね。

 

ちなみに、海外の展覧会においては、白柴は優勝することができます。

それは、日本犬である柴犬として、赤柴を未来に残していきたいという考え方がないからです。

そのため、海外の展覧会においては白柴だからといって「ミスカラー」として減点対象になることはありません。

それでも、最近は国内でも白柴が展覧会で優勝した例もあり、だんだんと白柴が一般的に受け入れられつつあるのも事実です。
白柴が活躍する姿を見るのは、個人的にはうれしいですね。

 

ということで、白柴が生まれる仕組みと白柴が認められない理由をまとめます。

◾️白柴が生まれる仕組みと認められない理由

・白は優勢色なので赤柴同士から白柴が生まれることがある
・放っておくと白柴だらけになる
・赤柴を保存するために、白柴が増えないように抑制している

僕はツイッターで、柴犬を中心としたペットの役立ち情報を毎日配信しています。

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