犬が水溜まりの水を飲んでしまうと、どうなるのか知りたい飼い主さんへ。
「愛犬と雨の日の散歩にいくと、水溜まりの水を飲もうとするのでやめさせている。実際飲んでしまうとどうなるの?」
「監視の目をすり抜けて飲んでしまったときの対処法はある?」
こういった疑問に答えていきます。
✔本記事の内容
1.愛犬が水溜まりの水を飲むと、どうなる?
1-1 若い頃はなんともない
1-2 老犬になるとおなかを壊すようになる
1-3 建築用塗料を舐めて亡くなることも
2.飲んだときの対処法
こんにちは、柴犬系ブロガーのユタカ(@titlemaker_ytk)です。
ぼくは柴犬を14年間飼っている中で、愛犬のゴエモンが水溜まりを飲んでしまう場面に何度も出くわしました。
ゴエモンは年齢を重ねるにつれて胃腸が弱っていき、わりと頻繁におなかを壊すようになりました。
そんなゴエモンが水溜まりの水を飲んだら、どうなるかは言うまでもありませんね。
今回はそんな愛犬の経験談とともに、犬が水溜まりを飲むとどんな目に遭うのかについて紹介したいと思います。
1.愛犬が水溜まりの水を飲むと、どうなる?

結論から言ってしまうと、以下のとおりです。
■犬が水溜まりを飲んだときの作用
・若い頃はなんともない
・老犬になるとおなかを壊すようになる
・建築用塗料を舐めて亡くなることもある
以上です。
それぞれの作用について、順番に紹介していきます。
1-1 若い頃はなんともない
犬は胃袋が丈夫に出来ています。
犬はときどき雑草を食べて胃腸を整えることがあることは知っていますか?
あえて草を食べることで身体の調子を保っています。
そんな犬が水溜まりの水を飲んでも、大抵の場合はなんともありません。
実際に、僕の愛犬のゴエモンは小さい頃から何度も水溜まりの水でのどの渇きを潤していました。
雨の日に散歩をしていると、水溜まりのにおいを嗅ぐ場面がありました。
ぼくは、
「においを嗅ぐだけならほっといても大丈夫かな」
と目を離した隙にペロペロと飲んでしまっていることはよくある話でした。
毎度飲まないように叱ってはいるので、叱った日や、叱ってからの数週間は水溜まりを見てもスルーしてくれるのですが、数ヶ月後、忘れた頃にまたやらかしてしまいます。
でも、柴犬の胃袋は頑丈なのか、水溜まりを飲んでしまっても特になんの変化も見られることはありませんでした。
実際に食欲も落ちることはありませんでしたし、うんちもいつも通りしっかりしていました。
このことから、ぼくは
「犬の胃腸は丈夫に出来ているから、水溜まりの水は危険視しなくていいのかな?」
と思っている時期がありました。
しかし、ゴエモンが年齢を重ねるとそうも行かなくなるのでした。
犬が水溜まりの水を飲んでも平気なのは、若いうちだけです。
1-2 老犬になるとおなかを壊すようになる
老犬が水溜まりを飲むと、おなかを壊して下痢になります。
水溜まりには、無数の細菌と正体不明の寄生虫が潜んでいます。
犬がそんな水を飲んでも平気なのは、あくまでも身体に入ってきた後で細菌や寄生虫をやっつけていたおかげです。
そんな高い免疫力を持った犬も、高齢になると同じようには行かなくなります。
免疫が落ちることで、細菌に対抗できなくなった時点で犬はおなかを壊します。
そのタイミングはわんこによって個体差があるとは思います。
一例として、愛犬のゴエモンは10歳を超えたあたりからよくおなかを壊すようになりました。
ゴエモンがおなかを壊すようになるまでは、あまり衛生面に気を遣うほうではありませんでしたが、愛犬のために否が応でも気を遣うようになっていきました。
具体的な衛生面への気の使い方としては、ごはんや水の食器は毎日スポンジで洗っていました。
ほかにも、水は半日に1回必ず取り替えるようになり、床に落ちたごはんは食べさせないように気をつけるようになりました。
もちろん、水溜まりの水は飲まないように全力で止めるようになりました。
上記のようなことになるのは、僕の愛犬だけではないと思います。
若い頃には気を遣わなくてもいいかもしれませんが、愛犬が歳を重ねてきたと感じたら、飼い主自身が衛生面に気をつけてあげられるようになりましょう。
1-3 建築用塗料を舐めて亡くなることも
ここまでは水溜まりを飲んでも最悪おなかを壊して下痢になるだけで済むお話でした。
しかし、ここからは命に関わる事例を紹介していきたいと思います。
建築用の塗料が混ざった水溜まりを飲んで、亡くなってしまった犬がいます。
これは、僕が飼っていた犬ではないのですが、僕が生まれる前に母親が飼っていた愛犬の話です。
母は雑種の愛犬を飼っていたのですが、ある日、隣の家が壁の塗り替えを行なっていました。
そのわんこは外飼いされていたので、自宅の玄関先で暮らしていたのですがどうやら建築用の塗料が流れて水溜まりが自宅の前に出来てしまいました。
その日は暑い夏の日だったそうです。
わんこはその水が有害なものだと知るよしもなく、がぶがぶと建築用塗料が混ざった水を飲んでしまいました。
その日の昼過ぎから、わんこの様子は急変し、まともに歩くことが出来なくなってしまいました。
そして、次の日の朝を迎えることなく、わんこは旅立ってしまったそうです。
この事を教訓とし、我が家では普段は外飼いをしているのですが、近所で壁の塗り替えを始めたときは愛犬を必ず室内で過ごさせていました。
また、散歩の時は塗り替え中の家に近づかないことを最優先事項としました。
自然から生まれた水溜まりは、通常の場合細菌や寄生虫が潜んでいます。
これだけでも十分に良くない状態ではありますが、命に関わるほどではありません。
しかし、水溜まりに人工的な公害物質が混ざってくると話は変わってきます。
建築用の塗料に限らず、愛犬の命に関わる毒物が混ざっている可能性はゼロではありません。
このリスクを承知の上で、愛犬に水溜まりの水を飲ませるかどうかを決めるようにしてください。
2.飲んだときの対処法

最後に、愛犬が水溜まりを飲んでしまった!という場合の対処法をご紹介します。
まずは、飼い主が出来る範囲の行動からです。
愛犬の口をきれいな水でゆすぎ、お水をたくさん飲ませてあげましょう。
こうして水で危険な物質を希釈することで、愛犬に降りかかる症状を軽減させることが出来ます。
その後、水溜まりを飲んでからの一晩は愛犬の様子を観察しましょう。
ひょっとすると胃腸が弱い子は下痢をしてしまうかも知れませんね。
ぼくの愛犬の場合は、一度下痢になってしまった翌日はすっかり元気を取り戻していたので、長期的におなかを壊す可能性は低いかと思います。
もしも2日連続でおなかを壊してしまう場合は黄色信号ですね。お医者さんに診てもらった方が早く良くなるかもしれません。
万が一、歩き方がおかしくなっていたり、苦しむ様子を見せた場合は赤信号です。
飼い主の力では解決できない事態なので、いち早く動物病院へ連れて行きましょう。

とはいえ、ほとんどの場合は水溜まりを飲んでしまったときの症状は下痢に落ち着くかと思います。
愛犬を守るためには、近所で家の工事が始まっていないか、毒餌を撒いている危険な人物はいないかといった外的環境に目を向けて、対策することが効果的かと思います。
以上、愛犬が水溜まりを飲んでしまったときの作用と、その対処法でした。
僕は愛犬のゴエモンを飼っていたときの経験を元に、犬を飼うときのノウハウをこういった形で毎日配信しています。
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