愛犬と散歩するときに気になることがある飼い主さんへ。
「愛犬と散歩していて、散歩中に立ち止まってしまったり、リードを引っ張って言うことを聞かなかったりするので困る。どうして言うことを聞いてくれないの?」
「犬にとって最適な散歩時間は存在するの?生活リズムとかも合わせてあげたい。」
こういった疑問に答えていきます。
✔本記事の内容
1.愛犬と散歩に行くときに困ること
2.散歩に行く時間帯について
3.柴犬の飼い主さんにおすすめすること
こんにちは、柴犬系ブロガーのユタカ(@titlemaker_ytk)です。
僕は柴犬を14年間飼っていました。
愛犬は自宅に帰ろうとすると「家センサー」が発動して、その場で座り込んでしまいなかなか帰らせてくれなかった経験を毎日のようにしてきました。
今回は実体験を基に愛犬との散歩で気になるあれこれを紹介をしていきます。
1.愛犬と散歩に行くときに困ること

1-1 リードを引っ張る理由は?
愛犬がリードを引っ張って先行するのはしつけが足りていないのが主な理由です。
✔犬が飼い主のリードを引っ張る原因は3つあります。
・しつけができていない
・どうしても気になる匂いがある
・家にまだ帰りたくない
それぞれの詳しい解説は「柴犬が散歩中に引っ張る!…どんな意味?【理由は3つありますよ】」で行なっています。
引っ張り癖を直す方法ですが、しつけ不足が原因でないのであればある程度のわがままには付き合ってあげましょう。
これは個人的な意見ですが、飼い犬は1日1時間程度の散歩の時間が唯一の自由な遊び時間です。
飼い主は1日24時間を自分の為に自由に使うことが出来ます。
一方で愛犬は散歩以外の時間はリードに縛られたり家の中に閉じ込められて自由に遊ぶことを制限されてしまっています。
つまり、犬は自由な時間を1日あたり23時間も奪われ続けています。
それで本当に愛犬のことを幸せにしてあげられているのか、はっきりいって疑問ですよね。
愛犬を飼っている飼い主の責任は、愛犬を幸せにしてあげることです。
なので、散歩の時間くらいは思うように遊ばせてあげたいというのがぼくの考えです。
もちろんしつけが足りていないと愛犬はどんどん我が儘になっていき、最終的には他人に迷惑を掛けてしまうので最低限の節度はわきまえさせましょう。
そのため、愛犬がどうしても気になる場所があってリードを引っ張っているのであれば多少は付き合ってあげた方が愛犬も幸せを感じられるのではないかと思います。

1-2 散歩に行きたがらない理由
犬が散歩に行きたがらない理由は以下のとおりです。
✔散歩拒否の理由
・低気圧で体調が悪い
・寝起きでテンションが低い
・病気やケガの可能性もあります
ふだんは散歩が好きなわんこであれば、散歩を拒否する理由は上記のような仕方のない状況ばかりです。
知らない飼い主さんも多いと思いますが、雨が愛犬の体調を崩す可能性があります。
雨で低気圧がやってくると、ヒトも犬も「気象病」という低気圧の影響で体調を崩しやすくなります。
✔「気象病」とは
気圧が下がることで自律神経を乱して、身体に悪影響を及ぼす症状のこと。
気象病は具体的に、関節痛で足が痛む、頭痛で体力が奪われるといった症状がみられます。
人間でも日本で1,000万人以上の方が悩まされている症状です。
感覚が鋭い犬にも、ヒト以上に体調を崩してしまう子がいます。
僕の愛犬ゴエモンも、低気圧の影響を受けていると感じた場面がありました。
それは、台風が来る直前の散歩です。
あと2時間で台風が東京に来る、という状況で、
「急いで散歩に行っておかないと明日まで行けなくなるな。今のうちに行っておこう」
と思い、ゴエモンを散歩に呼んだのですがなぜかスヤスヤと眠りこけて起き上がろうとしません。
いつもなら「さんぽ」という言葉だけで跳ね起きるのですが、やはり台風という大きく気圧の下がる状況に影響されているのか全く起き上がろうとしませんでした。
それでも今のうちにトイレを済ませてもらわないと漏らしてしまっては困る、ということで無理矢理散歩に連れて行来ました。
しかし散歩中も終始ローテンションで、うんちはしてくれずおしっこだけの散歩になりました。
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翌日、台風が通り過ぎると天気は青空。気持ちの良い日差しが降り注ぐ秋でした。
ゴエモンの様子をみてみると、低気圧が通り過ぎて体調が回復したのか笑顔で立っていました。
傍には漏らしたうんちが転がっていました。
というわけで、もしも愛犬が珍しく散歩に行きたがらないのであれば、原因は低気圧かも知れません。
無理に連れて行ってもあまりトイレもしてくれないので、場合によっては時間をずらしたり日を改めることを選択肢に入れておきましょう。

2.散歩に行く時間帯について

2-1 愛犬の生活リズムは飼い主に合わせる
愛犬の体内時計は飼い主の生活リズムに合わせて変化します。
これは、飼い主が散歩に連れて行ってくれる時間、遊んでくれる時間、ごはんをくれる時間が愛犬にとってのすべてだからです。
そのため、愛犬と散歩に行く最適な時間帯は愛犬の中には存在しません。
あくまでも飼い主にとっての最適な散歩の時間帯が、愛犬にとってのベストなのです。
飼い犬が飼い主の生活リズムに適応している経過と、その具体例については「愛犬の時間感覚はヒトより短いのか【犬の1日は7時間ってほんと?】」で紹介しています。
一説では犬の体感時間は人間の3倍以上で、犬にとっての1日はおよそ7時間とも言われています。
犬の一生は10~15年と短いので、一日一日を大切にしてあげたいですね。

2-2 飼い主自身に最適な時間帯が存在する
犬は飼い主に生活リズムを委ねているので、飼い主自身にとって最適な散歩の時間帯を見つけましょう。
最適な時間帯をみつける方法の1つに、クロノタイプ診断という方法があります。
✔クロノタイプとは
朝型・夜型のように、活動時間帯を示す「Chrono(時間)のタイプ」のこと。
イルカ・クマ・ライオン・オオカミの4つのタイプがある。
「飼い主・愛犬にとって最適な散歩の時間帯【クロノタイプ診断付き】」ではクロノタイプを診断する簡単な質問を2つ用意し、その場で自身のクロノタイプを知ることが出来ます。
クロノタイプを活用して、自分にとって無理のない散歩の時間帯を知りましょう。

2-3 1日の散歩の量
普段会社に勤めていたり、育児をしていたりと忙しく、毎日の散歩時間を確保するのが難しい飼い主さんも必ずいるかと思います。
犬の散歩は、最低限1日10分行くことが出来れば十分です。
もちろん犬は本来3時間も4時間も走り続けることが出来るくらい体力が有り余っています。
そのため、忙しい平日は10分のトイレ散歩と自宅での遊びで我慢してもらい、休日にドッグランなどでストレス発散をしてあげると良いでしょう。
犬が散歩する目的はトイレ散歩以外にあと2つあるのですが、これは「柴犬の1日の運動量は?【散歩の距離は毎日○分がおすすめです】」で説明しています。
毎日の散歩時間を確保するのが難しい飼い主さんは参考にしてみてください。

3.柴犬の飼い主さんにおすすめすること

3-1 首輪とハーネス、どちらをつける?
柴犬を飼っているのであれば、絶対にハーネスを使ってください。
これは、僕が愛犬に首輪をしていたことで愛犬が失明してしまったからです。
柴犬は他の犬種に比べて遺伝性の持病が少ない方です。
そのため、健康な状態で長生きする子が多いです。
そんな柴犬にも罹りやすい病気というものがあります。
それは「緑内障」です。
✔緑内障とは
眼の病気のこと。
眼圧が上がり、視神経が圧迫されて強い痛みと視覚障害を及ぼす。
首輪をして生活をすると、自然と首で血管が圧迫されてしまうので眼圧が上がりやすくなります。
そのため、首輪は緑内障のリスクを上げると捉えることが出来ます。
実際にぼくは愛犬が緑内障を発症してからすぐにハーネスへと取り替えました。
少しでも眼圧を下げてあげないと、失明してからでも目には常に強い痛みが生じます。
緑内障は遺伝的な部分がつよいので、首輪をしていたことが100%の原因でありませんが、最初からハーネスを使っていれば、愛犬が失明するほど症状は悪化しなかったのではないかといまでも後悔しています。
そのため、いま柴犬を飼っている方には首輪ではなく、ハーネスをつける事を強く、おすすめします。
もちろん他人の飼い方に口出しをすることはありませんが、首輪をつけている柴犬をみるたびにひとりでハラハラしています。

3-2 失明した犬と散歩をするには
「【経験談】失明した愛犬と散歩をするには【9年間散歩をした方法】」では愛犬のゴエモンが5歳のころに失明してから、14歳で老衰を迎えるまでの間に散歩してきた方法を紹介しています。
愛犬が失明している飼い主さんは非常に稀だと思いがちですが、意外といます。
そしてもう一つの誤解として、犬は目が見えなくなっても走り回ったり運動をすることが出来るんです。
三半規管が発達しているので、まっすぐ歩くことも出来ます。
近所ではほんとに目が見えてないの?と疑われるくらいゴエモンは元気に走り回っていました。
ゴエモンはよく脱走をする困った子で、生涯に累計で6回も脱走をくり返しました。
そのうちの1回は、失明してからのことだったので驚きです。
さらに驚いたのは、愛犬が見つかったのは翌日の脱走してから20時間ほど経った時なのですが、なんと隣町を経由して近所の公園まで戻ってきていました。
怪我もせず、ただおなかを空かせて戻ってきたようです。
犬は失明しても逞しく生き続ける生き物なのだと気づかされました。
このほか、僕が失明した愛犬と9年半付き合ってきた体験談を載せているのでぜひご覧ください。

以上、愛犬と散歩をするときの困りごとや散歩の最適な時間帯、柴犬を飼っている飼い主さんに伝えたいことを紹介しました。

僕は愛犬のゴエモンを飼っていたときの経験を元に、犬を飼うときのノウハウをこういった形で毎日配信しています。
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