犬の健康に関わる情報が欲しい飼い主さんへ。
「愛犬が高齢になってきて最近体調を崩しがちなので、健康に気を遣ってあげたい。」
「普段から気をつけられることはある?」
こういった疑問に答えていきます。
✔本記事の内容
1.愛犬の命に関わる重要なこと
2.長生きさせるために気をつけたいこと
3.飼い主自身の健康に関わること
こんにちは、柴犬系ブロガーのユタカ(@titlemaker_ytk)です。
ぼくは柴犬を14年間飼っている中で、愛犬のゴエモンの健康に気を遣ってきました。
ゴエモンは年齢を重ねるにつれて胃腸が弱っていき、わりと頻繁におなかを壊すようになりました。
特にうんちが緩くなる頻度が増えていくので、食事や普段の生活に気をつけていく必要があります。
今回は体調を崩しがちになった愛犬を飼っている、飼い主さんに参考になるような情報をまとめました。
1.愛犬の命に関わる重要なこと

1-1 拾い食いをさせない
愛犬に拾い食いの癖があるのであれば、命に関わることなのでやめさせましょう。
今年、犬の拾い食いに関する凄惨な事件がありました。
大阪の公園に毒餌が仕掛けられており、それを散歩中に食べてしまった飼い犬が亡くなったという内容です。
愛犬がしげみに頭を突っ込み、飼い主が見えない場所で仕掛けられていた毒餌を食べてしまったようです。
毒餌を仕掛けた犯人が飼い犬を標的としたのか、野良猫を駆除して毒餌を設置したのかは未だ不明です。
いずれにしても、やっていることは動物虐待に当たります。
すでに事件から3ヶ月以上経ちましたが、犯人が見つかったという報道はされていません。
被害を受けた飼い主は、SNSでの拡散をして欲しくないという意向があったので、あるいはすでに犯人は裁かれたのかも知れませんが、事件内容以外の情報は一切上がってきていません。
さらに恐いのは、本事件で使われた毒物は一般人でも簡単に買うことが出来てしまう上、犬猫が好む匂いをしている毒なので同じような事件が日本中で繰り返される恐れがあります。
毒物が犬の苦手な匂いなのであれば飼い主が注意しなくても愛犬が自分で危険を回避してくれます。
しかし、今回の毒物は犬が進んで口に入れてしまう危険があります。
そのため、愛犬が死んでしまうリスクを回避するには拾い食いを一切させないことが大切です。
飼い主が常に見張っていても良いですが、本事件のように茂みで見えないときは愛犬の判断によって生死が分かれます。
そのため、愛犬に拾い食いの癖があるならやめさせましょう。
愛犬に拾い食いを止めさせる方法、本事件の詳細は「公園で、拾い食いをした秋田犬が毒殺死。【危険から愛犬を守るには】」で紹介しています。

1-2 しっぽを引っ張る
犬のしっぽを引っ張ると下半身不随になるリスクがあるのでやめましょう。
犬のしっぽには神経が通っています。
この神経は腰に直結しているので、しっぽを引っ張ると腰の方の神経まで傷ついてしまう恐れがあります。
特に多い事例として、力の加減をしらない子供が犬のしっぽを思い切り引っ張った結果、犬の神経が完全に断裂してしまうという悲しい事故があります。
神経が完全に断裂してしまうと回復は難しいです。
下半身の神経がシャットアウトされてしまうので後ろ脚が動かなくなって散歩が出来なくなってしまいます。
そのほか、うんちを我慢する筋肉も動かなくなるので垂れ流しになってしまいます。
こういったリスクを回避するためにも子供がいる家庭では愛犬のしっぽを引っ張らないよう説明をしたほうがいいかもしれませんね。

1-3 水溜まりを飲む
胃腸が弱った老犬が水溜まりの水を飲むとおなかを壊します。
水溜まりの中には無数の寄生虫と細菌がひしめいています。
地域によっては化学物質が混ざることもあるので気をつけましょう。
若い頃は胃腸が頑丈で多少の無理はへっちゃらな犬ですが、年齢を重ねると免疫力が落ちます。
ぼくの愛犬ゴエモンがそうだったのですが、8歳、10歳を超えたあたりから急におなかを壊しやすくなりました。
2ヶ月に1回はなにもしなくても定期的に下痢をするようになったので、食事にも気を遣う必要があります。
若い頃には寄生虫が体内に入っても自力で駆除できるかもしれませんが、老犬になるとそうも行かなくなります。
場合によっては命にも関わるので、愛犬が年齢を重ねてきたら拾い食いと併せて水溜まりにも注意しましょう。

2.長生きさせるために気をつけたいこと

2-1 蚊取り線香に害はない?
夏は愛犬が蚊に刺されないように蚊取り線香を設置しましょう。
犬は基本的に被毛が蚊に刺されることをブロックしてくれますが、おなかなどの毛が薄い箇所を刺されることがあります。
犬が蚊に刺されるとフィラリアが体内に侵入します。
詳細は「犬に蚊取り線香、害はないの?【蚊に刺されると犬が死ぬかもしれない話】」で紹介しますが、フィラリアは犬飼いが狂犬病と併せて最も気をつけるべき病気です。
蚊取り線香はペット用のものが存在して、犬には害がない煙です。
蚊取り線香の成分は爬虫類にだけ効果があります。
逆に、カメやトカゲといった爬虫類にとっては毒になるので、複数のペットを飼っている家庭は気をつけましょう。

2-2 おしり舐めないようにする
愛犬がおしりを舐める原因は以下のとおりです。
✔犬がおしりを舐める原因
・おしりが乾燥しているから
・うんちのキレがわるく、汚れてしまっているから
・肛門周囲腺炎という病気の可能性も
おしりを舐めることは衛生的にも良いことではないので、定期的に肛門しぼりをしてあげましょう。
獣医さんに頼むのも良いですが、しっかりとやり方を教えてもらえば一般人でも簡単に出来ます。
月に1回程度、愛犬のおしり掃除もかねてやって上げましょう。


2-3 歯磨きとお風呂の頻度
歯磨きは毎日、お風呂は週1回入れるのが理想です。
とはいえ、ぼく自身は愛犬に歯磨きは数えるほどしかやりませんでしたし、お風呂は1シーズン1回しか入れていませんでした。
その結果、14歳のころの愛犬の歯はけっこうボロボロになってしまっていて、前歯は何本か抜けてしまいました。
それでも犬の歯は頑丈で、特に奥歯はきれいなまま、最期まで硬いドッグフードや鶏肉を噛んで食べていました。

お風呂についても、ぼくは愛犬を外飼いしていたので愛犬の身体の汚れやにおい、かゆそうにしていないかを様子見しつつ適宜行なう感じでした。
室内飼いの場合は自宅を汚さないためにも、シャンプーは月に1回で良いのでお湯に浸からせるのが良いそうです。

2-4 車酔いをさせない
愛犬と長距離ドライブをするときは犬の車酔いに気をつけましょう。
車の揺れが平気な子もいますが、車に慣れていない犬は基本車酔いしやすいです。
ぼくは毎年東京から福井まで600kmの長距離ドライブを愛犬としていたのですが、途中で何度も休憩を挟まないと愛犬が吐いてしまうこともありました。
休憩の目安としては、最低2時間に1回外を歩かせて上げましょう。
愛犬とのドライブで最も懸念すべきはトイレです。
休憩のたびに少しでもおしっこをさせておかないと、必ずと言っていいほどお漏らしをしてしまいます。
万が一、愛犬がお漏らしをしてしまったときのために、愛犬を入れておくケージの下には新聞紙とブランケットを敷いておきましょう。
実際にお漏らしをしてしまうと、愛犬の全身がおしっこまみれになってしまいます。
そのため、トイレットペーパーもしくはキッチンペーパー、除菌用ウェットシートを用意しておくと良いです。
特に新聞紙は効果大です。
嫌なにおいの大半を吸い取ってくれるので、万が一お漏らしをしてしまったとしても思いの外、車の中に匂いが充満せずに済みます。

3.飼い主自身の健康に関わること

愛犬とキスするのは、飼い主自身の健康のために避けましょう。
犬とキスをすると、人畜共通感染症(ズーノーシス)と呼ばれる感染症に罹る可能性があります。
ズーノーシスの種類は1つではありません。
世界で200種以上がすでに見つかっています。
そのため、愛犬とキスをするとどんな病気に罹るのか分からないという恐さがあります。
ズーノーシスの具体例を1つ紹介します。
✔パスツレラ症
犬が感染しても症状が出ません。
一方で、その感染症を人間がもらうと敗血症になる恐れがあります。
敗血症になると死亡するケースが非常に多いです。
つまり、ズーノーシスの中には命に関わる感染症が平気で存在すると言うことです。
ズーノーシスは爪で引っ掻かれるといった稀なケースから唾液感染という簡単な感染経路まであらゆる経路で感染します。
ズーノーシスに感染しやすいヒトの特徴がありまして、これは「愛犬とのキスは、深刻な病気になるリスクあり。【犬の方は平気なの?】」で紹介しています。
愛犬を室内飼いしている方に呼んでもらいたい内容になっています。

以上、愛犬の健康に関する記事のまとめを紹介しました。
僕は愛犬のゴエモンを飼っていたときの経験を元に、犬を飼うときのノウハウをこういった形で毎日配信しています。
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